2010.11.06 さいたま市立浦和高校(2-1) ☆ 熊谷文化スポーツ公園陸上競技場(天然芝)
県予選決勝トーナメント準々決勝。市立浦和高とは公式戦3戦目。新人戦とインハイ予選それぞれの決勝で対戦し1勝1敗。お互いの戦術、特徴はよくわかっている。市立浦和高の特徴は、組織的な守備とサイドを使った攻撃。進学校ということもあり戦術理解度が高い。個人的なスキルは特段に突出している訳ではないが、粘り強い守備には定評が有る。キープレイヤーは10番のボランチ森崇。彼をどう押さえるかが試合の鍵となる。
西武台の先発メンバーはインハイ時と全く同じになった。GK小澤、RSB澤本、CB町山&山崎、LSB大迫、ボランチ松本&末松、RMF中村、LMF阿部、FW佐々木&清水の4-4-2。
試合は、開始5分に市立浦和高が先制。SB澤本をかわして上げたセンタリングをCB山崎がジャンプするが届かず、SB大迫の背中から飛び込んできた市立浦和の13番2年生杉山がダイビングヘッドでゴール。市立浦和の得点はいつもながらあり得ないようなゴールが決まってしまう。その前にDFとGK小澤が譲り合って危ない場面等があり、西武台は試合への入り方が悪かった。会場が今大会で初のホーム以外の場所であり、またブラスバンドの音で声が聞こえない中、落ち着く前にやられてしまった感じ。スタジアムで音が反響するため、選手同士の会話も出来ない時もあったらしい。
それでも、西武台には慌てる気配はない。徐々に攻撃にリズムが出来始めた前半30分に、左MF阿部のクロスにFW清水がヘッドで合わせ同点ゴール。同35分頃に、右サイドでSB澤本とのパスで相手を崩したMF中村が上げたセンタリングをファーサイドにいたFW清水が、またもヘッドでゴール。前半のうちに逆転した。どちらも清水独特の高い打点でのヘッドであった。
後半も、清水にボールが渡るたびにチャンスが生まれ、ゴールの可能性を感じた。市立浦和は、FK(森)をDFとGKの間に入れチャンスを作ってはいたが、総じて脅威とはならず。やや単調な攻めとなりいつもの嫌らしさは感じられなかった。市立浦和としては、思いがけずに早い時間で1点先取したことで、逆に受け身になってしまい当初描いていた攻撃的なゲームプランへ選手達が修正できなかったのではないか? 同点にされすぐに逆転され、相手(西武台)に勢いを与えてしまったと思う。
後半は、清水のチャンスメイクや阿部の決定的なチャンスがあったが得点ならず。結局2-1で西武台が勝利。内容的には3-1か4-1のスコアであってもおかしくなかった。清水の突出した身体能力が多いに目立ったゲームであった。尚、終盤は双方で足がつってしまう選手が続出。運動量以外にいつもとは違うプレッシャーがあったのだろう。西武台の後半の交代選手は、平野(中村)、田所(佐々木)、恩田(大迫)、岡本達郎(末松)、菊野(町山)。浦和JrY出身の岡本(篠田)達郎の出場は喜ばしい。スポーツヘルニアに悩まされながらも彼はサッカーをあきらめなかった。まだまだ出場のチャンスがくるだろう。
次戦は次週11月14日 武南との準決勝。NACK5スタジアム 11:35 KICK OFFである。
動画へリンクします:選手権5市立浦和
テレ玉はこちら:第89回全国高校サッカー 埼玉準々決勝 (2010年11月).avi
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